平成VSシリーズ二作目になる本作。
その評価は高く、今でもファンの選ぶベストランキングで上位にランクインします。
一部のファンの間ではシリーズ最高傑作ではないかともささやかれています。
目次
映画「ゴジラvsビオランテ」の簡単なあらすじ
- 1984年のゴジラ上陸騒動。
- 三原山にゴジラを封印したことで束の間の日常が戻っていました。そんな中、無限のエネルギーと不死身の生命力ををひめたゴジラ細胞をめぐって日米、そして中東の大国サラジアの間で綱引きが行われていました。
- ゴジラ細胞を研究していた科学者の白神源壱郎博士はサラジア政府とともにゴジラ細胞を利用した植物の研究にいそしんでいましたが、アメリカの妨害工作により娘を失いました。
- そして、5年後の1989年。自衛隊のゴジラ対策部門は暇を持て余していました。そこには権藤と黒木という二人の自衛官がいました。
- 三原山で眠っていたはずのゴジラが活動を開始するのではないかという噂がありました。しかし、それにそなえ抗核バクテリアという放射能を吸収するバクテリアを開発。放射能を吸収するゴジラに対抗していました。
- 白神博士は、このバクテリアとゴジラ細胞とバラを混ぜて怪獣ビオランテを産みました。アメリカ政府は傭兵を使い、抗核バクテリアを要求。従わない場合は三原山に隠した爆弾でゴジラを目覚めさせるといってきました。
- 権藤は研究員の霧島とともに、アメリカ政府の傭兵と交渉に向かいますが…サラジア共和国の派遣したスパイに傭兵が暗殺され、バクテリアも奪われました。
- そして、爆弾は軌道。破壊神ゴジラは蘇ったのです。
映画「ゴジラvsビオランテ」の結末は?ネタバレも含む
ゴジラはビオランテに勝つ
ゴジラは蘇ってしまいました。黒木は超能力者や秘密兵器スーパーX2など駆使して応戦しますが、歯が立たない様子でした。
芦ノ湖に上陸したゴジラはビオランテと交戦。触手を使い、ゴジラの掌を貫くなどダメージを与えたビオランテでしたが、ゴジラの前に敗れ去りました。
ゴジラの脅威の再生能力を持ったゴジラ細胞はビオランテの受けたダメージも大して意味はなかったように回復いていました。
ゴジラは街を破壊しつくす
大阪の街に上陸したゴジラは街を破壊しつくします。
その間に自衛官の権藤はバクテリアを回収。ゴジラを倒すために複数の自衛官とともに、ゴジラにバクテリアが搭載したロケットランチャーを放火。
人類に攻撃されたと判断したゴジラは権藤を殺してしまいます。しかし、権藤は不適に笑い恐れず死を選びました。ゴジラは若狭に進みます。
サンダーコントロールシステムを試みる
黒木はサンダーコントロールシステムという雷を意図的に操作する機会を発案。これによる感電でゴジラの体温を上げようという策をうちます。
体温が上がればバクテリアが動き、ゴジラの体内から死を誘発させると黒木は踏んでいたのです。
作戦は成功しますが、ゴジラはそれでもとまらないのでした。
第二形態になったビオランテもゴジラは倒す
第二形態になったビオランテが上陸。以前より巨大化して、恐竜のような頭部をみせていました。
ビオランテは触手でしばり、口から強酸性の樹液を吹きかけるなどゴジラに攻撃を加えますが、あまり効果はありません。
そして、ビオランテはゴジラを捕食しようと噛みつくものの、全く相手にならずとうとうゴジラに殺されてしまいました。
ゴジラは体温上昇でバクテリアによって地面に倒れる
ゴジラはビオランテとの闘いで興奮してしまったことで体温が上昇。
とうとうバクテリアがきいたのか地面に倒れました。
様子を見ていた白神博士は娘のDNAがビオランテに混ざっていることを告白。娘の死をビオランテの死と重ねます。
そこへ、サラジアの雇った殺し屋が襲来、用済みになった白神博士は殺されます。
その様子を見た霧島は殺し屋を追い詰めますが、うっかりサンダーコントロールシステムの中に入っていった様子を見た黒木は殺し屋を始末しました。
と、その時ゴジラが蘇りました。なんと、抗核バクテリアはゴジラにも通じなかったのです。
海を背に去るゴジラ。
黒木は悔しそうにそれをみつめているのでした。
結末
なんと本作の結末はビオランテも相手にならないほどゴジラは強かったというオチでした。
映画「ゴジラvsビオランテ」の見どころ
強すぎるゴジラ
まず本作のゴジラは極めて強いです。
スーパーX2という戦闘機に自身の吐く熱線を数万倍にかえされて攻撃されるもののびくともしません。
ちなみにゴジラの熱線は1説では1億度もあるらしいです。これの数万倍以上なので、もうこれに耐えれるゴジラの皮膚はおかしいです。
ビオランテに手を貫かれようと、強酸性の樹液をかけられようともびくともしません。
強すぎるゴジラはとても見どころ。
カッコいいキャラクター権藤五郎
本作ではゴジラに対抗する自衛官として権藤五郎という男がでてきます。
権藤はニヒルでハードボイルドで、ゴジラに殺されそうになっても顔色を変えません。
そんな彼のどこか退廃的な雰囲気がたまりません。
ちなみに彼を演じる峰岸徹さんは、他の映画では悪役がほとんどでこういうカッコいい役をあまりやっていなかった印象があります。
映画「ゴジラvsビオランテ」の感想は?
出典:https://godzilla.store/shop/e/e117/
映画「ゴジラvsビオランテ」の感想はやはり、平成ゴジラシリーズの人気の高い本作だけあり、非常に面白いです。
時々、登場人物が無駄に多い気もしますが・・・それほど東宝は本作にかけていたのでしょう。
また、バブル時代特有の豪華さもなかなか面白いです。
大阪の街がでてきて、大阪ビジネスパークなどもうつります。
今や大阪ビジネスパークは衰退しつつありますが、このころは非常に華やかな場所だったのでしょう。
映画「ゴジラvsビオランテ」で印象に残ったセリフは?
これは抗核バクテリアを打つ時の権藤さんの名セリフです。
これはゴジラ映画ファンの間で、ゴジラ映画史上最高の名セリフとしても話題です。
なにかと覚せい剤に関する問題の多い昨今、多くの芸能人に見習ってほしいものです。
映画「ゴジラvsビオランテ」を見た人の感想や評価評判口コミは?
ポジティブな感想
歴代ゴジラ映画の中で
ゴジラVSビオランテが一番好き子供の頃に見て好きだったけど
大人になってから見ても面白い— アーサーなんだぜ? (@arehagundamda) November 3, 2022
まぐれものさんと同じで、俺もゴジラVSビオランテが心の一本なのだよ。これから先どんな素晴らしい、面白い映画が作られようとこの作品の生涯No.1の座は揺るがない。どんなかっこいいゴジラが出てこようとビオゴジが1番かっこいい。 pic.twitter.com/gYbYs4R70R
— tanima (@g_misterbuster) March 9, 2020
ネガティブな感想
数作すっ飛ばしてゴジラvsビオランテを見ている。1989年作なのか。31年前か。まだテクノロジーはしょぼいな。あの頃のパソコンは、おたくの世界だった気がする。MS-DOSってなんどすか?の時代やな。
— †眠民† (@minpart2) December 21, 2020
ゴジラvsビオランテってなぜか硬派なゴジラ扱いされてるけど、光の粒子になって天に昇る沢口靖子とか白神博士の完全に自分を棚に上げた名言とかラストのしょぼいアクション→ヒロインの「バットマンみたいだった」とかいう迷セリフとか完全にシリアスギャグの部類でしょ
— イスタ🍅🗼 (@isuta_sub) August 20, 2016
まとめ
本作は、非常に面白い映画ですが時々時代を感じさせる作品になっています。
まず、恐らく今現在の日本ではこのような派手な映画を作ることは難しいのです。もはや製作費を出してくれる会社もない。
また、日本全体に国力がない。となると、本作はただの映画ではなく日本がまだまだ勢いがあった時代の最期のあだ花にみえてしかたありません。