2009年には第29回横溝正史ミステリ大賞を受賞するなど、多くのミステリーファンから注目される作家の素顔。とても気になりますよね。
大門剛明さんの出身地はどこなのでしょう?学歴は?珍しい苗字ですが、本名なのでしょうか?ここでは、大門剛明さんについて詳しく掘り下げてみます。そして、大門剛明さんのおすすめ作品を紹介します。
これまでミステリー作品に触れたことがなかったという人も、大門剛明さんの作品がきっかけで、どんどんハマっていくかもしれません。
目次
大門剛明の出身地はどこ?
現在も三重県在住?地元発行のタウン誌に短編ミステリーを連載?
地元が発行しているタウン誌「月刊Simple」で短編ミステリーを連載していたこともありました。
タイトルは、「ねこ弁あしながおじさん」で、津市に事務所を持っている弁護士が、依頼人の元を訪れるというストーリーです。
舞台となった津市には、歴史的建造物も多くあるため、観光スポットとしても人気が高い地域です。地元の人にとっても、馴染みやすいストーリーだったことでしょう。
大門剛明さんは、連載にあたり重い題材はあえて避けたようです。やはり、タウン誌ということもあり、幅広い年代層が読みやすいものを選んだと思われます。
地元の三重県を舞台にした作品が多い?
そこには、故郷への愛がたっぷりと詰め込まれているのです。
三重県からは大門剛明さんだけでなく、多くのミステリー作家が誕生しています。なかでも有名なのが、探偵小説の元祖というべき江戸川乱歩です。
なぜ、三重県からミステリー作家が多く輩出されるのでしょう。三重県は、元々神秘的な魅力や、ミステリーさを感じさせる地域です。
ひょっとすると、不思議なインスピレーションさが与えられるのかもしれませんね。
大門剛明の学歴は?哲学科卒業?
出典:小説丸
1974年9月25日に生まれた大門剛明さんは、三重県立伊勢高等学校を卒業後、龍谷大学文学部哲学科教育学専攻に進学し、卒業しました。
大宮学舎の図書館で哲学書に触れ合い、次第に法哲学に興味を持ったのです。まさに、作家大門剛明の原点とも言える場所です。
大門剛明さんの作品では、時に死刑や冤罪を取り上げることもあり、リアルな描写や加害者と被害者の心理に迫った内容が、読者の心に残りますね!
大学時代は混合合唱団ラポールにも参加?
龍谷大学時代、大門剛明さんはテノールとして、混合合唱団ラポールに参加していました。かなりの美声であったことが想像できます。
龍谷大学は、自身の進む道を模索していた大門剛明さんにとって、とても思い出深い場所になったことでしょう。
大門剛明の本名は?大谷剛史?
大門剛明さんもその1人で、本名は大谷剛史さんです。
なぜ、大門剛明というペンネームにしたのかは定かではありませんが、1度聞いたらなかなか忘れられない名前です。
作家がなぜペンネームを使うのか、それは作品のイメージを高めるためとも言われています。人は、作家の名前を見た時に、そのイメージから作風を連想します。
大門剛明さんは、ラブコメやライトな短編も手掛けますが、社会性が強い重厚なストーリーも数多く手掛けています。大門剛明さんは、自身の作風を考えてペンネームを考えたことでしょう。
大門剛明の人気おすすめの作品は!?
推理やミステリーを扱った作品に触れるという人におすすめなのが、「婚活探偵」です。
草食系の元敏腕刑事の探偵・黒崎竜司が、事件に巻き込まれながらも熱心に婚活をするという、ミステリーとラブコメの両方を楽しめます。2022年には向井理さん主演でドラマ化もされ、男女問わず人気を集めています。
重厚なミステリー作品が読みたいという人には、「告解者」がおすすめです。
更生保護施設を舞台に、社会復帰を手伝う補導員のさくらと元無期懲役囚だった久保島健吾を通じて、本当の意味の更生と償いが描かれていきます。
被害者の家族と加害者、そして補導員。様々な立場の人の心情をリアルに体感できます。
これらの2冊はぜひおすすめしたい大門剛明の人気作品です。
まとめ
大門剛明さんの作品は、ミステリーのなかにも、人間の本質や法の疑問や矛盾が出てくることが多く、ヒューマンドラマとしても読みごたえがあります。
この豊かな創造力の源は、幼い頃に過ごした三重県伊勢の不思議な空気感が関係しているのかもしれません。
時には、大門剛明さんの様々な作品に触れて、その繊細な描写を堪能するのもいいのではないでしょうか。