マイケル・ダグラス主演で描かれたアフリカの大地を舞台にしたライオンの恐怖を描いた傑作パニック映画になっています。
本当にいたといわれる二頭の邪悪な食人ライオンとハンターたちのサバイバルを描いています。
なんと衝撃の実話になっています。
目次
映画「ゴーストアンドダークネス」の簡単なあらすじ
- 1898年、イギリス領ケニア。イギリス政府はアフリカでの権力強化のために鉄道の工事にいそしんでいた。
- そんな中、イギリス軍から工事の指揮をとるために派遣された青年士官パターソンは夢だったアフリカに派遣されたことを喜ぶ。
- 妻子をイギリスに残したパターソンはアフリカでの冒険を心待ちにしていた。
- 秘書のアンガス、黒人労働者を束ねるサミュエルなどに出会い歓迎を受けるパターソン。
- しかし、そんな中次々と工事の労働者が何者かに殺されていく殺人事件がおきた。その犯人はなんと二頭のライオンだった。
- さらにライオンの影響で20人が死んでしまい大量に負傷者が出ると言う大事故がおきてしまう。秘書のアンガスも命を落としてしまう。
- おびえた労働者たちはストを慣行したり、あからさまに反抗的な態度をしていく。特に労働者の代表であるアブドーラはパターソンと喧嘩をよくしていた。
- 弱ったパターソンは優秀なハンターであるチャールズを呼び、ライオン退治へと向かうのだった。
- この二頭のライオンは「ゴースト」と「ダークネス」とよばれていた。
映画「ゴーストアンドダークネス」のネタバレや結末は?
マサイ族が恐れるライオン?
チャールズはライオン狩りに長けたマサイ族を呼び、山狩りをしていく。ライオンを恐れないはずのマサイ族はその二匹のライオンに恐怖におののく。
このことからこのライオンはただものではないのだと気が付く二人。ライオンを追いかけたものの、取り逃がしてしまう。
ライオンが大量虐殺と人間の頭蓋骨をコレクション
そしてある日、虐殺がおきた。ライオンが負傷者が多くいる病院にやってくるとその中にいるすべての人間を皆殺しにしてしまうのだった。
もう耐えられなくなった労働者は全員母国へと引き上げていった。残された一部の人間だけでライオン狩りが行われた。
やがて、チャールズたちはライオンの巣にたどり着くとそこで驚愕の真実を知る。
ライオンたちは人間の頭蓋骨をコレクションにしていた。つまり、食べる目的で襲っていたわけではなかった。ハンティングを楽しむためだった。
罠でダークネスを倒すが襲撃される?
やがて、パターソンとチャールズは罠をしかけ二頭のライオンを倒そうとする。
罠にひっかかり、二頭のうちのダークネスが倒される。安堵する男たち。
しかし、その夜チャールズが生き残りのライオンであるゴーストに襲撃され命を失っているのがみつかる。
ゴーストを倒す
復讐にも得たパターソンはゴーストと遭遇。途中で殺されそうになるものの、木の上に逃げそこからゴーストを射殺することに成功する。
二体の人食いライオンはとうとう倒れた。労働者たちは戻ってくる。
その中にはパターソンと対立していたアブドーラがいた、彼は笑顔で手を振りパターソンと和解した。
やがて工事は完成した。その後、二体のライオンの死骸はシカゴ博物館に展示されることが決まった。
結末は頭がい骨をコレクションするために殺していた?
なんと本作の結末は「ライオンは人を食うのではなく頭がい骨をコレクションするために殺していた」という衝撃的なもの。
これが事実なのですから怖すぎますね。
さらにネタバレになりますが、本作に出てくるハンターのチャールズはなんと実在の人物ではなかったそうです。
つまりパターソンさん一人でライオンを倒したそうです。執念の男ですね。
映画「ゴーストアンドダークネス」の見どころ
概ね見どころは二つあります。
見どころ①「大英帝国全盛期の歴史」
当時、全盛期だった大英帝国。今現在はかつてほどの覇権はないものの、今でも大国の一つになっています。
そんな大英帝国には多くの有色人種の奴隷がいました。
鉄道を建設しているのはほとんどインド・アラブといった中東・南アジア系の人だったり、黒人たちだったりします。
皆さん奴隷ときくと、白人が鞭をうちながらいたぶってるイメージが連想させるのではないかと思いますが、ここに出てくる奴隷は普通に労働者であり、時と場合によっては白人よりも権力があります。
現代でいうところの社員よりも影響力のあるバイトと派遣社員のような存在だったみたいですね。
見どころ②「迫力あるライオン」
ですが、そのほとんどはアニマトロニクスいわばロボットや着ぐるみを使用しているのです。
現代ではCGなどで再現できるのですが、CGもまだまだ発展段階だったこの時期はアニマトロニクスや着ぐるみを使用して映画が作られていました。
一種のロストテクノロジーが楽しめる映画になっています。CGにはない「本物」の恐ろしさをこの映画では体験できます。
映画「ゴーストアンドダークネス」の感想は?
出典:https://eiga.com/movie/44402/
この手の映画が苦手な人にこそおすすめになっています。作品全体的なノリとしては重厚ですが、だからこそスリリングでサスペンスにあふれています。
パニック映画にありがちなステレオタイプなキャラはでてきません。実話をもとにした作品なので当たり前といえば当たり前ですが。
ちなみに少しネタバレをすると史実ではメスライオンでしたが、本作では見栄えを最優先してオスライオンに変更しています。
この変更はかなり良かったと思います。これの影響で、ただのライオンではなくこの二体が「怪獣」なのだとわかりました。
映画「ゴーストアンドダークネス」で印象に残ったセリフは?
工事現場でけがをしたアンガスが手を洗い消毒しながら言うセリフです。
血は人の体にあるもの、だからこそキレイなのだということです。このような誌的なことをいう知性豊かなアンガスもライオンに殺されてしまうのでした…。
映画「ゴーストアンドダークネス」の総合評価
実はライオンを題材にした映画は極めて少なく、本作はそんなライオン主役のパニック映画の中でも最高傑作になっています。
またアフリカの映像やジェリー・ゴールドスミス作曲の音楽なども聴きごたえがあり映画に華を添えています。
映画「ゴーストアンドダークネス」を見るのがおすすめな人
- グロすぎるのは嫌だけどパニック映画が見たいという人
- アフリカを題材にしたやや怖い映画を見たい人
- 大英帝国の全盛期を題材にした映画が見たい人
- ゴジラやサメといったありがちな怪獣映画にうんざりした人
まとめ
本作はパニック映画初心者や怪獣映画初心者にお勧めな内容になっています。
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