人気シリーズ「エイリアン」の第一作目。
本作がきっかけとなり、リドリー・スコット監督は巨匠の一員となりました。
それまでばかばかしい荒唐無稽なイメージの強かったSFクリーチャー映画を本当に恐ろしい映画に進化させた記念すべき作品になっています。
目次
映画「エイリアン」の簡単なあらすじ
- 2122年、世界はウェイランド=ユタニといわれるといわれる多国籍企業に支配されていた。
そのウェイランド社から派遣された宇宙貨物船ノストロモ号は鉱石をためながら地球へと帰還・移動作業を行っていた。 - 船員は船長のダラス・副長ケイン・操縦士で女性のランバート・通信技師兼航海士で同じく女性のリプリー・機関士のパーカー・ブレット、そして科学主任・医務担当のアッシュらが乗っていた。
- その最中に船員たちが眠っている間に作業を行っていた人工知能「マザー」が知的生命体からの電波をキャッチした。
- それが救難信号であることが判明し、船員は様子をみに発信源の惑星へと向かっていった。ダラス・ケイン・ランバートの3人は、発信源の惑星で化石化した巨人の死骸と無数にある謎の卵状の物体をみつける。
- 船内に残された通信技師のリプリーはこれは救難信号ではなく、警告であると発見。
- 一方惑星中にいたダラスたちであったが、副長のケインが卵の中にいた寄生物体に襲われ頭部に張り付いた状態になったため急いで船内に戻ってきたのだった。
- すぐさま手術を行い、なんとか寄生物体とケインの体を離すことに成功。気を失っていたケインもようやく目が覚め…事態は落ち着いたか…にみえた。
- しかし、食事の最中にケインは胸を押さえ地面に倒れこんだ。そして、ケインの胸元が膨らみその中から蛇のような姿をした「何か」が飛び出てくるのがみえた。ケインはそのまま死亡。
- 船員たちは怪物を船内にいれたのだった。
というのが本作のあらすじです。
監督のリドリー・スコットは宇宙を舞台にしたゴシックホラーを製作してみたいと考え、宇宙にいる吸血鬼として本作のアイデアを思いつきました。
映画「エイリアン」の結末は?ネタバレも含む
- 船員たちは船内に怪物が逃げたことを知りおびえ始める。
- 船員たちは怪物を殺そうとしたりしようとするが、科学主任だったアッシュは反対。アッシュはケインの顔に張り付いた寄生体を保護しようとするなど、少しおかしな挙動をみせはじめ、船員たちからの不信感を買う。
- やがて、怪物の捜索に向かった船員たち。その中でも猫をかっていたブレットは、猫のジョーンジーと怪物を探し始める。しかし、ブレットは途中で怪物『エイリアン』に遭遇。
そのエイリアンは蛇型の生命体から、人間サイズで哺乳類と爬虫類と虫を混ぜたようなグロテスクな怪物になっていた。 - 猫のジョーンジーが見つめる中、怪物にさらわれてしまうのだった。やがて、通気口に逃げたエイリアンを探すため船長のダラスは身を細めながら通気口の中を探すが途中でエイリアンにみつかり行方不明になる。船長を失った船員は疑心暗鬼に襲われ、ランバートは泣き崩れながら震え上がる。
- そのころ、リプリーは人工知能「マザー」にアクセス、そこでアッシュとウェイランド=ユタニの本当の目的を知る。アッシュはウェイランド=ユタニが送り込んだアンドロイドであり、その目的は「エイリアンの回収」であった。そのためであれば、船員が死んでもかまわないというものだった。
- 真相を知ってしまったリプリーを殺そうと、アッシュはリプリーに襲い掛かるが、巨漢のパーカーと共闘してアッシュを「破壊」した。
- やがて、アッシュの頭部を切りとり回収すると、修復してアッシュに尋問する。
- アッシュはすべてを告白。そして、エイリアンの全く「悪意のない悪」「完璧な生命体」としての絶対的性質を称賛。さらに「お前たちに助かる余地などない」と吐き捨てる。怒ったリプリーたちはアッシュの頭部を粉砕して、アッシュは機能不能となる。
- 会社に裏切られていた・利用されていたことを知った、リプリー・パーカー・ランバートの3人は脱出を考える。しかし、パーカーとランバートは途中でエイリアンに襲われ絶命する。
- とうとう生き残ったリプリーはノストロモ号の自爆スイッチを押して、猫のジョーンジーとともに脱出ポッドに乗り込み何とか宇宙空間へ、逃げることに成功する。
- ノストロモ号は爆破四散する。安心するリプリー。
- ところが、そこにエイリアンがやってきた。
結末
リプリーは宇宙服をきて、ジョーンジーを安全な場所に隠すと脱出ポッドの入り口を開ける。すると、エイリアンは大気とともに吐き出され、宇宙の藻屑になっていく。
全てが終わったリプリーはドアを閉め、ジョーンジーを回収すると彼とともに冷凍冬眠を果たす。
宇宙空間に彼女が残した救難メッセージのみが孤独に鳴り響くのだった。
映画「エイリアン」の見どころ
エイリアンの存在感
それまでSF映画に出てくるエイリアンといえば、スライム状であったりタコ型であったりとパッとしないものばかりでした。
しかし、本作に出てくるエイリアンは姿かたちが決まっていて、無生物と生物の中間のような不気味な姿をしていたのです。
この不気味な造形に多くのSFファンは惹かれました。
主人公が途中で死ぬ
もう一つの見どころは主人公が途中で死ぬところです。
本作を代表するヒロインとして人気のあるリプリーでしたが、本来の主人公は船長であるダラスでした。演じるトム・スケリットは当時、他のキャストと比較しても最も有名な役者でした。
そんな彼があっさり死ぬことで絶望度をより高いものにすることに成功したのです。
映画「エイリアン」の感想は?怖い?
非常に恐ろしい映画です。
現在イーロン・マスクなどが宇宙探索・移住を試みていますが…果たして宇宙の先になにがいるのでしょうか。
改めて怖い気持ちになれる映画だと思います。
映画で「エイリアン」印象に残ったセリフは?
アンドロイドのアッシュがエイリアンを表するときのセリフです。
エイリアンに感情はありません。後悔も未練も慈悲もないのです。黙ってもくもくと人間を狩っていくのみです。
完全版でなぜそうしたのか理解できますが、実は彼は人間を狩り繭のなかにいれることで繁殖をしていたのでした。
これは一部では性犯罪者のメタファーなのではないかともいわれています。
そんなエイリアンを倒し、生き残るのはリプリーだけだったというのも何か印象的ですね。
映画「エイリアン」を見た人の感想や評価評判口コミは?
出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/2752/
みていきましょう。
映画「エイリアン」のポジティブな感想
エイリアンの怖いところはもちろんデザインにもあるんだが、とことん「見せない」ってのもデザインのうちだよねえ。なんせ初見の映画館じゃ今のテレビより画面がくらくて、全身はっきり見えたのはシャトルのエアロックから放り出されるときしかなかったんだから。
— 笹本祐一 (@sasamotoU1) September 21, 2020
映画「エイリアン」のネガティブな感想
エイリアンのクソしょぼい映画みてるけど、ほんとにしょぼくて笑う…
— め い ん ご (@meipon_x) November 25, 2021
まとめ
本作はSF映画の歴史に残る傑作になった映画です。
その内容は時代を越えて愛される内容になっていますのでぜひともご視聴ください。