ドラマ「おっさんずラブ」でも主演をした田中圭と、映画「嫌われ松子の一生」で日本アカデミー賞を受賞した中谷美紀が主演していて放映前から話題の作品です。
原田マハの小説を原作にした映画。メガホンをとったのは河合勇人。
目次
映画「総理の夫」の簡単なあらすじ
ある朝、仕事の野鳥観察の出張に向かう直前、「もし私が総理大臣になったら不都合はある?」と凛子に聞かれますが、日和は大して気に留めないで出発してしまいます。
日和が野鳥観察の出張から帰ると突然記者に囲まれ何が起きたのか、分かりません。日和の出張の間に凛子は本当に日本史上初の女性総理大臣になっていたのです。
総理の夫として妻を支えようとする日和。総理大臣として国を動かそうとしていく凛子。日本の未来は、二人のこれからは・・・。
映画「総理の夫」の見どころ
- 政治色がとても強いお話ではないのですが、やっぱりこの映画の一番の見どころは、日本史上初の女性総理大臣が誕生するところです。
- 凛子を演じる中谷美紀さんの名前同様凛とした姿がカッコよくて、美しい。そんな凛子を支える日和を演じる田中圭さんも一生懸命な姿が好感を持てます。
- シーンとしては、内閣の発表で階段を降りて記者の前に立つ凛子の凛々しくて堂々としていて、とても美しいところが必見です。
- 中谷美紀さんの黒いドレス姿が似合いすぎていて輝きすぎて、これぞ見どころ!
映画「総理の夫」の感想・結末・ネタバレ
出典:https://first-gentleman.jp/
感想
- タイトルからして、総理大臣の話だから、堅苦しいのかと思いきや。笑えるところも盛りだくさんで、最初から結末まで二時間観ていて飽きない映画だと思います。
- 日本史上初の女性の総理大臣の誕生。題材にまずとても惹かれました。日本の政治家というと、どうしても男性が多いイメージ。海外に目を向けてみると、女性の大統領もとっくに活躍しているし、それをちゃんと認めることができている世間の風潮もあります。
- この映画は基本夫婦の話を描いたもので、政治色がとても強い話ではないのですが、女性の総理大臣の誕生。そのことを描いた、今の日本に呼びかける、画期的なところもあるお話だと思います。
- 凛子が出張から帰ってきたら総理大臣になっていたなんて、普通びっくりしちゃって受け入れるのが大変だと思いますが、そこは凛子は確認は取っていたし、凛子の気持ちを尊重したいと思う日和の懐の大きさが立派だと思います。
ネタバレ含む感想&結末
日和がはめられてスキャンダル写真を撮られその記者を凛子が華麗に片付けるところ
こんなところでそんなつまらない仕事をしている場合じゃない!そう記者に気づかせるシーンの凛子がとてもカッコいい。
思わず記者だけでなく日和もその凛子のカッコよさに惚れ惚れしてしまうところは、観ているこちらも大納得。
こんなにスマートにスキャンダルを回避できる凛子の聡明さに思わず観ていて憧れてしまうところかもしれません。
日和と二人で仲良く絵を描き合うシーンがほのぼの
この映画は全体的に、凛子が美しくてカッコいいところが目立つお話ですが、絵を描くのはあまり上手くないところも可愛くて好きです。
日和と二人で仲良く絵を描き合うシーンはほのぼのとしていて、温かくて。お互いがお互いを思いやっているのがいろんな場面でわかります。
こんな夫婦になれたらいいよねと思うところでもあります。
日和と有権者の前で抱き合うシーンが魅力的
一番の見せ場であるだろう、凛子が選挙で遊説をして、日和と有権者の前で抱き合うシーンは、こんなことはありえないだろうと思いつつも、観ていて「こんな総理大臣、いたらいいよね!」と思わずにいられませんでした。
話を聞いていた有権者も盛り上がりますよね、分かります、と頷くところです。
うるっと涙が出る場面も感動!
最後の、子どもができて、体調のことを考え、どうしても休職が必要になってしまった凛子を日和が記者たちの前で語ってしまうところはちょっとうるっとしてしまいました。
日和に「全部言いたいことを言われてしまった」と言う凛子の少しだけ悔しそうで、内心は嬉しいんだというのが分かる、夫婦愛をとても感じるのが「私の夫です」と紹介するところ。
この夫婦は本当に、お互いを必要としあい、大切に思いやり、生きていくんだろうと思い、ここのシーンもちょっとうるっときました。
何度も言いますが、こんな夫婦、いいですよね。
原久郎(岸部一徳)の最後の最後に味方になるところを見てやるなぁ!と・・
日和をはめてスキャンダルを起こしたのもこの人だし、凛子を認めているのは分かるけれど、自分が総理大臣になりたいんだという野望をずっと持ち続けているところがリアルな感じがして、政治家っぽいなぁと思いました。
原久郎(岸部一徳)は本当に政治家だと思ってしまう!
この映画のこの役は、出番こそとても多いわけではないけれど、はまり役だったのではないかと思います。
また政治家を演じている映画があれば観てみたいですね。
最高のネタバレになるのですが、最後の最後に、また出張に出かける前の日和に凛子がまた総理大臣になっても大丈夫か尋ねるの、上手い終わり方だなぁと思います。
これ、凛子、また帰ってきたら総理大臣になってるよ!頑張れ、日和!そんな終わり方でしたね。
映画「総理の夫」の登場人物・キャスト
- 田中圭:相馬日和
- 中谷美紀:相馬凛子
- 貫地谷しほり:富士宮あやか
- 工藤阿須加:島崎虎山
- 松井愛莉:伊藤るい
- 木下ほうか:徳田実
- 片岡愛之助:相馬多和
- 嶋田久作:小津智祐
- 余貴美子:相馬崇子
- 岸部一徳:原久郎
映画「総理の夫」のスタッフ
- 監督:河合勇人
- 原作:原田マハ
- 脚本:松田沙也、杉原憲明
- 音楽:富貴晴美
まとめ
タイトルからして、政治の話?と思ってかしこまってどっしりと構えて見る映画というよりは、最初から結末まで気楽な気持ちで楽しく観られる夫婦愛が素敵な映画だと思います。
一人で観るのももちろんいいけれど、パートナーがいる人は、二人で観るのがおすすめです。笑えるところは笑えて、感動するところは感動して、こんな夫婦いいよねと思うことは間違いなし。
日本史上初の女性総理大臣が誕生するのも、ずっと未来のことではないと思いたいし、思える作品です。
そして、もし、誕生するのなら、この凛子みたいな人に総理大臣になって欲しいです。美しく、カッコよく、時には可愛い凛子を支えたいと思う日和の愛がとても愛しい映画でした。