痴ほう症の女性の元へ通い続け、物語を読み聞かせる老齢の男性。やがて、現代と過去を行き来しながら女性は忘れかけていた大切なものを取り戻していきます。
感動の純愛映画をネタバレ・感想・口コミを含めて紹介します。
目次
映画「きみに読む物語」の簡単なあらすじ
- 療養施設で、デュークは痴ほう症の女性にある物語を読んで聞かせていました。それは、1940年代のアメリカを舞台にした若い男女の身分違いの恋物語でした。
- 両親とシーブルックにある別荘を訪れた17歳の少女・アリーは、材木屋で働いている青年・ノアに心を奪われました。2人はすぐに互いに惹かれ合い、やがて恋に落ちていきました。
- 裕福な家庭で育ったアリーと、貧しい環境のノアは住む世界は違うものの交際は順調でした。
- ノアは、アリーに家を建てる夢を語りました。アリーは、白い壁に青い窓がいいと話します。ですが、アリーの両親は2人の関係に大反対。その会話を聞いていたノアは、アリーとの別れを決めます。
- アリーが帰った後。ノアは、アリーに毎日手紙を書きました。ですが、1年たってもアリーから返事が返ってくる事はありませんでした。
- やがて、アメリカとドイツが戦争を始めた事でノアとアリーは別々の道を歩む事になったのです。
映画「きみに読む物語」の結末は?ネタバレも含む
- ボランティアで病院を訪れたアリーは、ロンという青年と出会い恋に落ちます。
- そして、無事に戦地から戻ったノアは父親の助言もあり土地を買う事に決めます。そして、アリーが帰ってくる事を信じて家を建てます。
- ですが、アリーが帰ってくる事はなく家を売りに出してしまいます。
- 結婚式の準備をしていたアリーは、新聞でノアの家が売りに出されている事を知ります。我慢できずにノアの元へと向かうアリー。長い時を経て、2人の心はまた1つになったのです。
- そして、時は現代へと戻っていきます。デュークが読んだ物語を聞いた老女は、やがてそれが自分達の事だと思い出します。
- そう。老女はアリーだったのです。
- 幸せな一時を過ごす2人ですが、痴ほう症の症状はひどくなりパニックに陥ります。そして、デュークも心臓発作で倒れてしまいました。
結末
治療後。デュークは、アリーの元へと行きます。
そして、翌日。看護師が見たのは、手を繋いで寄り添いながら息を引き取っている2人の姿でした。
映画「きみに読む物語」の見どころ
この作品の見どころは、忠実に再現された1940年代のアメリカの情景です。
穏やかでのんびりとした田舎街。華やかなパーティー。やがて、戦争の始まりと終焉が訪れるまでの歴史がギュッと詰まっています。
細部に至るまで丁寧に描かれているので、まるでタイムスリップしたような気分が味わえますよ。
映画「きみに読む物語」の感想
身分違いの恋から始まるノアとアリーの純愛が、これほどまでに感動的とは思いませんでした。
ノアにとって、アリーは誰よりも大切な存在だったのだと思いました。
初めて出会った時から、離れている時も、そして自分達の事を忘れてしまってもひたすらに彼女を想い続ける姿に涙が溢れました。
アリーが錯乱して、鎮痛剤を打たれる姿はノアにとって何よりも辛かった事でしょう。そして、おそらく自分が痴ほう症だとわかってい?アリーもまた不安な日々を送っていたのだと思います。
ラストシーンで2人が見せた姿は、まさに愛の奇跡としか言いようがありません。
映画「きみに読む物語」で印象に残ったセリフやシーンは?
記憶が戻ったアリーが、「私どうしたの?」と聞いた後のノアの台詞が印象的です。
ノアは、痴ほう症については触れませんでした。ただ、「少し遠くへ行っていただけさ」と。ですが、この後。アリーはやはりノアを忘れてしまいます。それでも、ノアは諦めませんでした。
奇跡をひたすらに信じる姿が涙を誘います。
たった1シーンで、ノアのこれまでの愛情の深さと献身さが伝わる素敵な場面でした。
映画「きみに読む物語」を見た人の感想や評価評判口コミは?
出典:https://eiga.com/movie/1570/gallery/
マイナス評価の感想・声
「古典的な手法で、展開もベタ。大体、結末は想像できました」
確かに、最初から痴ほう症の老女と物語を読んでいる老人がアリーとノアではないかと推測できるため、つまらないと感じる人もいるようです。
プラス評価の感想・声
「身分違いの2人が、とにかく切なかった作品です。そして、再会した2人が結ばれた事に胸が熱くなりました」
作品全体を通じて描かれたのは、変わらぬ純愛でした。ノアとアリーが貫き通した想いに胸を熱くさせた人もいるようです。
まとめ
「きみに読む物語」は、ある1組のカップルが起こした奇跡を描いた作品です。
ほんの僅かな時間でも、愛するアリーの心を取り戻したノア。2人が抱き合って踊る姿が、とても美しかったです。永遠の愛は、本当にあるのだと思える作品です。