「泣きたい私は猫をかぶる」の感想や結末、あらすじ、ネタバレなどを紹介しています。
目次
映画「泣きたい私は猫をかぶる」あらすじ・ネタバレ
- あだ名はムゲと言い、同級生達からは無限大謎人間と呼ばれるような少し、掴みどころの無い変わった女の子です。
- そんなムゲが好きな男の子は同じクラスの日之出賢人くんで、彼は少し大人しくムゲにどんなにアピールされても冷たくあしらう男の子です。そんな2人のひと夏の物語です。
- ある祭りの夜、ムゲは怪しい猫店主と出会い、猫のお面を貰います。そのお面屋のお面を付けると猫になる事ができます。そしてその夜、塾をサボっていた大好きな日之出の元へ猫の姿で、会いに行きます。
- すると普段は素気なく全く相手にしてくれない日之出がとても可愛がってくれて、見たことのない様なとびきりの笑顔を見ることが出来ました。
- それからというもの、現実逃避をするかの様に猫の姿になっては日之出の元へと向かう日々が続きます。
- 猫のお面を付けることで自分の寿命をお面屋に取られてしまい、本当に猫になってしまうのですが、ムゲは現実世界にうんざりしていて、猫になってもいいと思うようになります。そしてムゲはどんどん猫になっていき、その代わりにムゲと一緒に暮らしていたキナコという猫がムゲに代わってムゲとして生きていこうとします。
- キナコは自分の為ではなく大好きな飼い主である薫の為を思って人になろうとし、猫の人生では短すぎると感じていました。
- ムゲは既にほとんど猫と化していて、猫にしか見る事が出来ないという道が見える様になってしまいました。その道を辿って行くと猫の世界へと行く事が出来ます。
- しかし猫に近づくにつれ、人間の言葉がわからなくなります。ようやく自分が置かれた状況がきちんと見えるようになり、元の人の姿に戻りたいと思う様になったムゲは猫の世界へとお面屋を探しに行きます。
- その一方で、キナコも元の猫に戻りたいも思う様になり、日之出に会いに行きます。そこで自分は猫である事、ムゲが猫になってしまう事を話します。
- ムゲを人には戻すには日之出の力が必要だと伝え、日之出と共に猫の世界へと向かいます。猫の世界にはムゲの他にも猫になってしまった人たちがいて、猫になって良かったと言う人や、後悔している人たちと出会います。
- そして、猫の世界でムゲと日之出の2人は再び再会し、お面屋と格闘しながらムゲ命を取り戻し人へと元に戻そうと奮闘していきます。
映画「泣きたい私は猫をかぶる」の見どころ紹介!
お祭りの日の夜に初めてムゲが猫の姿になって日之出に会うシーン
見どころは雨の中、お祭りの日の夜に初めてムゲが猫の姿になって日之出に会うシーンです。
思わずキュンとしてしまいます。
ムゲが変身した猫の姿はとても可愛らしいし、そして日之出は普段あんなに素気ないのに猫ならこんなに可愛がってもらえる、その切なさと可愛がってもらえた嬉しさとこの甘さを知ってしまったムゲの心の動き。
猫になりたいと思う気持ちもわかるなぁと思うところです。
ムゲの為に戦う必死な2人
猫の世界でお面屋とムゲの為に戦う必死な2人の姿は見どころで、思わず真剣に観入ってしまいました。
猫の世界
猫の世界も見どころで、猫の世界へと向かう時に猫にしか見えない世界が人間の世界とは全然違って、とても幻想的で美しくすごく印象的でした。
人には見えないこんな綺麗な世界が本当にあったらと考えるとワクワクしてしまいますよ。
映画「泣きたい私は猫をかぶる」の感想まとめ
出典:映画.COM
夏に特に観たくなる
夏に観たくなる映画作品です。夏という季節だからこそ、何か普段と違うことが起きそうな、そんな予感を感じさせられます。
もどかしさ
大好きな日之出に可愛がられる為に猫になっても良いと思ってしまうけど、いざ猫に近づいていくと日之出の言葉がわからなくなってもどかしさも感じます。
悲しい気持ちにもなる
近くにいるのに余計寂しさが増してしまうんだと感じました。日之出の言葉がわからないのは、こんなにも悲しい気持ちになり、何故だか遠く感じてしまいました。
自分の事を大切に思っていてくれる事に気がつくところは感動
ムゲの父親の婚約者である薫の飼い猫であるキナコはムゲに代わって、薫の子として生きていく事を決めますが、薫はキナコが思っているよりもずっと自分の事を大切に思っていてくれる事に気がつきます。
映画「泣きたい私は猫をかぶる」の全体的な作品の評価
作品の色味が淡く全体を柔らかく優しい雰囲気になっています。また作品は愛知県常滑市が舞台になっており、街の魅力も伝わってきます。狭い道を猫になったムゲが歩いて行く姿はとても絵になるところです。
ひと夏の間に2人の中学生が、自分自身や家族と向き合う中で恋をして成長していくところは自分の中学生時代を思い浮かべる人も多いでしょう。学生時代の夏のキラキラした特別で学生だからこその悩みや葛藤の中、繊細さと強さを持って過ごす日々が描かれています。
ふと振り返ると懐かしさと瑞々しさがありました。夏という季節が起こす、幻のような非日常の体験を経験したそれぞれの物語があり、色々な感情を呼びおこさせられる作品でした。
猫好きだけかと思いきや、猫好き犬好き関係なく惹き込まれる作品と言えます。
映画「泣きたい私は猫をかぶる」スタッフ
- 監督:佐藤順一&柴山智隆
- 脚本:岡田麿里
- 志田未来
- 花江夏樹
- 寿美菜子
- 小野賢章
- 千葉進歩
- 川澄綾子
- 大原さやか
- 浪川大輔
- 山寺宏一
- 小木博明
- 音楽:窪田ミナ
- 主題歌:ヨルシカ「花に亡霊」[1]
- 撮影:松井伸哉
- 編集:西山茂
- 制作会社:スタジオコロリド
まとめ
主題歌のYOASOBIさんの優しく綺麗な歌声と曲とこの映画の作品がとてもマッチしていて、より音楽が作品を魅力的にしていると思います。
ムゲがいつも日之出に会うとしていた「日之出サンライズ」と言って、お尻でアタックをしていたのを、最後エンドロールで日之出がムゲにしているのを観て愛おしさと嬉しさが込み上げましたよ。