ディズニーとピクサーの共同製作で、フル3DCGで描かれました。ピクサーの長編アニメーション作品としては第5作目になります。第76回アカデミー賞では長編アニメ賞を受賞しました。
主人公ニモ(Nemo)の名は、ジュール・ベルヌの小説『海底二万里』に登場する主人公ネモ船長(Captain Nemo)から採られています。
2012年に3D映画『ファインディング・ニモ 3D』が公開しています。2016年には続編『ファインディング・ドリー』が公開されました。
目次
映画「ファインディング・ニモ」の簡単なあらすじ
- 舞台はオーストラリアにあるグレートバリアリーフの海です。カクレクマノミのマーリンは妻のコーラルと共に卵の世話をしながら、2日後の子供たちの誕生を楽しみにしていました。
- ところが突然バラクーダ(オニカマス)に襲われ、幸せな日常に終止符が打たれてしまいます。
- 気を失っていて助かったマーリンが意識を取り戻すと、妻と卵たちは姿を消していましたが、たったひとつだけ卵が残されていました。父であるマーリンは、唯一残った子に、妻の遺志を尊重するべく「ニモ」と名付け過保護に育てます。
- ニモは6歳になりました。あれこれと心配し過ぎるマーリンにうんざりしていました。初めて学校に登校した日、ニモは遠足でドロップオフへ行くことになります。見送りに来たマーリンはやっぱり心配して、ニモの遠足に付いてきてしまい、「やっぱり入学は早すぎた」と言って、ニモと言い争いになってしまいます。怒ったニモは、一人で船に近づき人間のダイバーフィリップ・シャーマンに捕らわれてしまいます。
- マーリンはニモを取り戻すため、彼を乗せた白い船を見たというナンヨウハギのドリーと共に船を追いかけます。しかしドリーは健忘症で、マーリンの存在などを過ぐに忘れてしまいます。
- そんな中、2人はサメトリオに出くわし彼らのミーティングに参加する羽目になります。ミーティングの途中、マーリンはフィリップが付けていたダイビングマスクを見つけますが、誤ってダイビングマスクが深海に流れ、取りに行ったところを、チョウチンアンコウに襲われそうになります。
- ドリーがチョウチンアンコウの明かりを利用して、マスクに書いてあった字を読んだところ、「シドニー ワラビー通り42 P・シャーマン」とわかったことから、シドニーに向かうことにします。
- 一方、フィリップの歯科診療所にある水槽に入れられたニモは、そこで暮らす7匹の鑑賞魚達(タンク・ギャング)と出会います。
- 彼らの話によると、魚を乱暴に扱いすぐ死なせてしまうフィリップの姪ダーラの誕生日に、ニモがプレゼントとして彼女の手に渡るということです。そこでタンク・ギャング達は水槽からの脱出を計画しますが、失敗に終わってしまいます。
- シドニーに向かっていたマーリンとドリーは、ムーンフィッシュの群れに、「シドニーへ行くには海流を通っていく」と教えてもらいますが、その話をしようとするドリーの話を聞かずにマーリンの独断で誤って迷い込んだクラゲの大群の中で刺されて気を失ってしまいます。
- 運良くアオウミガメのクラッシュとその群れに救われた2人は彼らの甲羅の上に乗り海流に乗ってシドニーを目指しますが、海流を降りた直後、道に迷ってしまいます。
- ドリーが向こうにいたクジラに助けてもらおうとクジラ語で声をかけますが、誤ってそのクジラに飲み込まれてしまいますが、ドリーのクジラ語のおかげでマーリンとドリーはクジラの潮吹きでシドニーの港に到着します。
- コシグロペリカンのナイジェルの協力でフィリップの歯科治療所に到着したマーリンとドリーですが、そこへ来ていたダーラから逃れるために死んだふりをしていたニモを見たマーリンは、ニモが死んでしまったと勘違いしショックを受けます。
- 海に戻り、ドリーと別れたマーリンは一人で家へと泳ぎ始めます。
映画「ファインディング・ニモ」の結末は?ネタバレも含む
ネタバレですが、ニモはタンク・ギャング達の協力もあり、やっとの思いで歯科治療所から脱走し、海でドリーと出会います。
ニモのことを忘れていたドリーですが、「シドニー」という文字を見て思い出し、彼女の協力でニモはマーリンとの再会を果たします。
しかし、今度はドリーが漁港網に掛かかってしまいます。ニモの提案で、大量に網にかかっている魚達と共に下に泳ぎ続け、ドリーたちは網からの脱出に成功します。
その後、マーリンとニモはドリーと共にグレートバリアリーフに帰り、彼らに平和な日常が戻ったのでした。
一方、水槽からの脱出に成功し海に来たタンク・ギャング達だが、入っていたビニール袋から出られませんでした。
結末は親子仲良く平和な日常に戻り、ホッと笑顔になるラストシーンです。
映画「ファインディング・ニモ」の見どころは?
マーリンによって、過保護に育てられたニモが父親と離ればなれになってしまいます。ニモのことが可愛くて心配するあまり、遠足にも付いて行ってしまうような愛情たっぷりのマーリンです。
ニモが人間に捕らわれてしまい、助けに行くマーリンですが、サメに追いかけられたり、クジラに飲み込こまれたりします。やっとの思いでニモのところに辿り着いて見たものは、死んだふりをしていたニモでした。
マーリンは、ニモが死んでしまったと勘違いしてしまいます。海の世界で繰り広げられるマーリンとニモの親子の物語は見どころです。
映画「ファインディング・ニモ」の感想は?
出典:https://kids.disney.co.jp/character/s/nemo.html
マーリンの過保護に怒ってしまうニモが、人間に捕らわれてしまいハラハラします。魚の世界の親子の愛情に感動します。
マーリンがニモを助けに行く途中で色々な事に巻き込まれてしまい、なかなか会うことが出来ません。親子が離ればなれになって、これからどうなるのだろうと見入ってしまいます。
ドキドキハラハラの連続です。やっと会えたニモが、死んでしまったと勘違いするところは切ないですよ。
映画「ファインディング・ニモ」で印象に残ったシーンは?
卵も妻も失ってしまい絶望の父親が海底でニモを見つけるシーン
最初のシーンで、卵も妻も失ってしまい絶望の父親が海底でニモを見つけるシーンから始まります。唯一ニモの卵を見つけたことが嬉しい限りです。しかし、ここはやはり最初のシーンだからと言うだけではなく、卵も妻も失ってしまい絶望と言う雰囲気で印象に残ります。
ニモが死んでしまったのだと誤解してしまったマーリンが生きる気力を失ってしまうシーン
ニモが死んでしまったのだと誤解してしまったマーリンが生きる気力を失ってしまう場面は、切なく哀しいです。
ニモが死んでしまったと思っていたのに、親子が再会できるシーン
ニモが死んでしまったと思っていたのに、親子が再会できるシーンは感動です。
映画「ファインディング・ニモ」の総合評価
親子の愛情と周りの力によって、離ればなれになっても再会ができ、平和を取り戻すストーリーは、子供から大人まで楽しめますので、親子で見るのがおすすめ。
可愛い魚の家族の物語は、見ていても癒されます。父親が色々な事件に巻き込まれながら、必死にニモのところへ助けに行こうとする姿は、子供にとっても誇らしい父親像ではないでしょうか。
映画「ファインディング・ニモ」を見るのがおすすめな人
親子や家族で見るのがおすすめです。小さなお子さんといっしょに楽しめます。
アニメーションでわかりやすく、改めて親子の絆を感じますよ。
まとめ
卵と妻を失った中に、ニモが生き残っていたことで、さぞ嬉しかったことと思います。だからこそ余計に過保護になってしまったのかもしれません。
ニモが人間に捕まって、遠いシドニーまで行くには、大変な苦労が襲いかかるなか、勇敢にニモのところへ行く姿に感動します。
周りの協力によって再会できるニモとマーリンに、よかったと安心できるラストシーンですよ。